ペライアのシューマン

gtyo2010-01-14


マレイ・ペライア
シューマン ピアノソナタ第2番 Op.22、幻想曲Op.17


ペライアシューマンが収録された2つのアルバムを久しぶりに聴いてみた。このアルバムは10年程前に購入したディスクで、一つはシューマンシューベルトソナタカップリング、もう一つはシューマンシューベルトの幻想曲(シューベルトはさすらい人)がカップリングされたアルバムである。録音は確か90年代初めの方だったかな。


当時はペライアに結構ハマっていて、あの美しいタッチによるシューマンは特に好きだった。


今、10年後にこうして聴いてみると、改めてそのタッチの美しさにうっとり。特に静かな部分や流れるような部分でのタッチとフレージングは絶品。シューマンの幻想的な心の世界が透明感に満ち、瑞々しく演奏されている。


内田光子による幻想曲のライブ演奏などを聴いていると、やはりメリハリがすごく効いていて、リズミックな部分でのアクセントがもう少しペライアの演奏に欲しいところ。やっぱりシューマンの曲には躁鬱てきなメリハリがあるととても美しく響くと思う。


ペライアの演奏は色彩感はあるのだが、全体が流れるように美し過ぎて、対比的な面白さが無く物足りない。
でも、静かな部分での美しさは格別で本当にうっとりします。結局今の所、幻想曲でペライアより美しい演奏はないな〜。
内田光子が録音したらどうなるのか、楽しみなのですが今の所録音予定は無いかと。