神尾真由子の演奏会

いつのコンサートの日記だよ!
と言われてもですね、10月〜年末は怒濤の忙しさだったから、書けませんでした。


2007年の7月頃だったでしょうか、クラシック友達から、「神尾真由子の凱旋コンサートがあるんだけど、行きます?」ってメールが来てた。で、凱旋?何の賞?なんて思ってたらチャイ子ンクールだったんですね。
へえ〜、諏訪内以来だな、ヴァイオリンは。と思いつつも、もう諏訪内以来は名門コンクールに日本人が優勝〜入賞なんてのは普通で、それに大騒ぎする日本の反応がすっごく煩わしくて、そっか〜天才少女とか騒がれてた神尾も優勝したのね、ぐらいに思ってました。だって、庄司サヤカちゃんだって以前NHKで放送してたブラームス協の演奏もフッツ〜だったし(同じ日に放送した五嶋みどりのプロコ協は「神」だった。あからさまな「駆け出し」と「大演奏家」みたいな差があった。)ユンディー某も出すレコードは、毎回それなりって感じで、コンクール優勝ってのはスタートラインてこと。つまりプロとして「新人」なんだと思ってるわけです。


でも、神尾の凱旋公演プログラムをみたら、なんとシベコンとチャイコン両方が一回で聴けちゃう、久しぶりに聴いてみたいな、なんて思って友達の誘いにOKしたわけざんす。ま、ライブでコンサート行くのもサントリーも久しぶりだったしさ。


結果から言うと、
シベコン:ケッコー良かった
チャイコン:素晴らしかった


さすが、若い頃から下積み巡業を海外でもしていた神尾さんだけありましたね。
シベリウスは、もうちょっと空気感というか、負の領域が出ると良い演奏になるかな。音の無い部分、無音の部分も音楽の一部というのを表現して欲しかった。特にシベリウスだしね。弾いて、弾いて、弾く、っていう感じの協奏曲でもないし。


彼女のチャイコンは素晴らしかった。今まで、ライブでも色々な演奏を聴いたけど、久しぶりにチャイコンで感動した。
相当弾き込んでるね、ていうか、曲が完全に彼女の手の内だった。
余裕を持った大きな演奏だけども、すごく熱が入ってて、ディテールも申し分なかったし。


いや〜、バックのオーケストラが本当にひどかったので、残念でしたけど、それを超えて素晴らしい演奏だったかな、と。